夏真っ盛りの7月下旬に東京を原付2種、80ccのヤマハメイトで出発。
北関東から福島県の太平洋側を走り会津方面へ3週間の旅をした。
特に会津~只見地方は美しく力強い雄大な自然が残り、心の垢を落としてくれる。
掛け流しが当然の共同温泉や清冽で美味しい湧水、
そしてその水を醸した地酒など楽しみは尽きない。
真夏のひとときを子供のように自由に満喫することが出来た。
真夏の変わりやすい空は美しい光の演出をしてくれる。
黄昏の檜原湖に太陽満ちて。
裏磐梯から喜多方への裏道で見つけた夏休みの記憶。
雲のように自由に旅をしたい。
今夜の寝床も快適だ。暮れゆく一日に思いを馳せる。
湿原で夏を謳歌する花たち。
只見川周辺は濃い自然が残り素晴らしい。
山間に垣間見えた田。
可憐に生命をまっとうしている。
街中でふんだんに湧き出す冷たい湧水。~喜多方市内
雲はみるみる間に発達して大地を冷ます慈雨に。
命がはじけるように咲く。
会津磐梯山と五色沼にのどかな時間が過ぎる。
真夏の磐梯吾妻レークラインをバイクで駆け抜けると最高に気持ち好い。
幽玄な色の沼が手が届くところに揺れている。
檜原湖ごしに磐梯山
とても力強い意志を感じる。
彼らはこんなにも絵になっているとは知らないだろう。
晴れ渡る会津の朝。今日も好きなところへ行こう。
人影少ない夏休みの平日。沼沢湖は深い山に飲み込まれるように別の時間が流れていた。
どこまでも高く。
夕暮れ家路につく。喜多方には14泊した。
早朝の五色沼。ギラギラと太陽が射しはじめる。
マイナスイオンと冷気、そして瀑布の轟音が熱夏を和らげてくれる。
夕暮れの斜光線に戯れる葦の水辺。
沼沢湖で見つけた誰も来ない入り江で昼寝。
夏を忘れさせてくれる。
本日最終便の遊覧船が帰港していった。桟橋が波に揺れる。
夏休みの少年のように泳いで、夏休みの中年はビールを飲むのだ。
今日も美しい一日だった。バイクで走り抜ける視野の後ろへと光跡が流れていく。
実りの季節へ止まることのない刻。
真夏の香りにむせかえる濃密な空気。
街からは遠い。山々の緩衝帯に守られて。
水と緑の郷、会津。
人と自然が繋がっている。